盆栽というとハードルが高く感じられますが、松ぼっくりさえあれば、種から盆栽を作れることをご存じですか?
コンパクトに楽しめるミニ盆栽なら、初心者でもより手軽に挑戦できます!
今回は、ミニ盆栽を種から作る方法や失敗を防ぐための注意点についてまとめてみました。
ミニ盆栽の種まきの時期はいつが最適?大きくなるまで何年必要?
種まきには適した時期があります。時期がずれていると、どんなに正しく作業してもなかなか発芽しません。
種まきにもっとも適しているのは春先
ミニ盆栽の種まきに適しているのは、気温と湿度の安定した春か秋です。
特に春はもっとも種まきに適しています。地域にもよりますが、気温が上がり始める3月頃にまくと失敗しにくいです。
気温が足りなかったり、逆に暑すぎたりするとなかなか種が発芽しません。
鑑賞価値が出るまでは2年ほどかかる
一般的な盆栽であれば、種まきから観賞できるくらいまでは最低でも5年、さらにどっしりとした幹にするなら10年はかかります。
ただミニ盆栽であれば、種まきから2年ほどである程度観賞できるくらいには育てられます。
種から育てる!松のミニ盆栽の作り方
準備するもの
- 松ぼっくり(秋頃に緑色のものを収穫しておく)
- 底穴の開いた小さめの鉢
- 鉢底ネット(鉢穴が大きくて土がこぼれそうな場合)
- 赤玉土(小粒)
- 鉢底石(小石や砂利、軽石など)
☆★準備が面倒…という場合は便利な栽培セットもあります↓↓
まずは種の準備
松の実から種を取り出します。松ぼっくりは晴れた日に傘が開き、隙間から種が出てきます。
ピンセットや竹串などで隙間に入り込んでいる種子を取ります。
鉢の準備
水はけの良い小さめのポットに土を入れ、上から種をまきます。
最後に軽く土を被せてから、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりします。
1つの容器に種を複数まくなら、中心部に種をまいた方が見栄え良く仕上がります。
発芽までは2~3日に1回くらい水を与える
発芽するまでは2日~3日に1回ほど水を与えます。土が乾き過ぎると発芽しにくいためです。
ポットは日当たりの良い場所に置いてください。
2年目以降、苗が成長したら盆栽用の鉢に植え替え
種まきから1年以上経ち、苗が問題無く成長しているようなら盆栽鉢に植え替えましょう。
植え替えは春か秋に済ませるのがおすすめです。
枝や根の剪定を行い、形を整えます。最初は慎重に行い、少しずつ希望の形に近づけていきましょう。
ミニ盆栽を種から育てる時の注意点
ミニ盆栽を種から育てる場合は、以下のポイントに注意しましょう。
発芽までは乾燥に注意。土の表面が乾いたら水を与えて
発芽までは土が乾き過ぎないよう気を付けます。
強い光を避けた明るい、風通しの良い場所に置いて管理します。
松は日光が大好き。管理は屋外が基本
松は日光と風通しの良い場所を好む陽樹のため、基本は屋外で管理します。
室内だと日光不足や風通しの悪さにより、徐々に株が弱ってしまいます。
ただし、株が弱っている場合は直射日光を避け、水を控え目にシフトして休ませます。
冬の水やりは控え目に
冬は松が休眠状態になるため、水やりを控えめにします。
初心者には黒松や赤松が比較的育てやすいです。
種からミニ盆栽にするのは時間と手間がかかって大変かも…という方へ
初心者でも手軽に始められる松のミニ盆栽。栽培キッドがあればより手軽に挑戦できます。
とはいえ、ミニ盆栽といえど、種から育てるとなると最低でも2年はかかるでしょう。
時間と手間をかけずにミニ盆栽を楽しみたい、室内でも枯れないミニ盆栽が欲しいという方におすすめなのが「フェイク盆栽」です。
- ミニ盆栽を室内で楽しみたい…
- 虫が苦手で観葉植物に苦手意識がある…
- 多忙で不在も多く管理に自信がない…
このような方と相性抜群なのがフェイク盆栽です。
フェイクといえど、近ごろの人工樹木は本物と見分けがつかないほどリアルなので、気になる方はぜひ参考にされてくださいね。
松 吹き流し ぐいのみ 御本手 CUPBON 盆栽 フェイクグリーン ¥2,640(税込)