苔玉を土に植えることは可能？植え替え手順と管理方法を解説

苔玉は通常の鉢植えと同じように、定期的に植え替えて根詰まりや土の劣化を防ぐ必要があります。

今回は、苔玉を土に植え替える方法と、その後の管理方法について詳しく解説。

苔玉を土に植え替えることで、これまでよりもさらに大きく丈夫な株に育て上げることができます。

苔玉をそのまま土に植えることは可能？

苔玉をそのまま土に植えることは可能です。

苔玉を土に植えることで根の成長スペースが拡がり、植物はより多くの栄養を吸収し成長できます。

ただし、苔玉を土に植える際には以下のポイントに注意してください。

多くの植物は冬になると成長が休止し、いわゆる休眠期に入ります。

この時期は根の活動も鈍くなり、新しい土や鉢に適応するのが難しいです。

苔玉によく使われるのが「けと土」と呼ばれる粘土状の土です。

けと土は球形を作るのには適していますが通気性に劣るため、観葉植物にはあまり適しません。

苔玉を土に植える際は、苔と古い土を可能な限り落してから、新しい鉢に植え替えるのがベストです。

苔玉を土に植え替えることには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

苔玉を土に植え替える最適なタイミングは、植物の成長期である春～初夏にかけてです。

春～初夏は植物が活発に成長し、新しい環境に適応しやすいため、植え替え作業に適しています。

苔玉の外に植物の根っこ出てきている場合や、苔が枯れている場合は植え替えのサインと考えてよいでしょう。

苔玉の取り出し：まず、苔玉を優しく取り出します。苔玉の表面を軽く押してみて、固くなっている部分がないか確認します。糸やテグスなどはあらかじめカットし、苔玉を水に浸けて柔らかくなるまで待ちます。
根のほぐし：水に浸けた苔玉を取り出し、根を優しくほぐします。根が絡まっている場合は無理に引っ張らず、指で丁寧にほぐしていきます。土がネットや麻袋に入っている場合は網目をカットし優しく取り除きます。
新しい鉢の準備：新しい鉢に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を入れます。鉢の1/3程度まで土を入れます。
植え付け：ほぐした根を新しい鉢に置き、根を広げるようにします。その上から土を入れ、根がしっかり埋まるようにします。最後に、株元を軽く押さえて安定させます。
水やり：植え替え後は、たっぷりと水を与えます。水は鉢底から流れ出るまでたっぷりと与え、その後は表面が乾いたら水やりします。根がしっかり張るまでは強い光を避け、肥料も控えます。