苔玉って「ケト土」じゃないと作れないの…?
苔玉を作る際に「ケト土がないと無理なのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、苔玉はケト土がなくても100均材料だけで簡単に作ることができちゃいます…!
今回は、実際に準備するものや具体的な手順を写真付きで解説しますので、ぜひ参考にされてくださいね。
苔玉はケト土なしでも作ることは可能?
冒頭でもお伝えした通り、苔玉はケト土がなくても十分に作ることが可能です。
- ケト土とは?…湿地や沼地に生息する水生植物が推定に溜まってできる黒い土。粘土質で保水性に優れるものの、通気性・排水性には劣る。盆栽や苔玉の材料として使われることが多い。
今回はケト土に代わりに「観葉植物用の土」を使用
ケト土の代わりに、100均でも手軽に入手できる「観葉植物用の土」を使用します。
もちろんケト土に比べると形は作りにくいですが、ちょっとした工夫で簡単に苔玉が作れるんです。
100均材料だけで作れるのは嬉しい!
ケト土なし!観葉植物用の土で苔玉を作るメリットとデメリット
観葉植物用の土で苔玉を作るメリット
- 手間とコストが抑えられる:ケト土は100均に置いていないことが多く、購入するには大型ホームセンターまで足を運ばなければなりません。観葉植物用の土なら100均でも購入可能です。
- 通気性を高められる:ケト土は粘り気があるため、通気性が悪くなりがちです。ケト土を使用せず、観葉植物用の土を使うことで根への負担を大幅に抑えることができるでしょう。
観葉植物用の土で苔玉を作るデメリット
- 保湿性:ケト土は保湿性が高いため苔玉全体が乾燥しにくく、植物の根も安定して水分を得ることができます。観葉植物用の土だと通気性に優れるため、ケト土に比べると水やりの頻度が増える傾向です。
- 形が作りにくい:ケト土は粘り気があるため、苔玉の形をしっかりと保つことができます。観葉植物用の土の場合はケト土に比べると形が作りにくいです。ただ、排水口ネットを使用すれば簡単に球状を作れます。
苔玉に適した観葉植物は?
苔玉にはさまざまな観葉植物が適していますが、失敗を防ぐためには植物選びが重要なポイントです。
以下は100均でも見かけることが多く、かつ苔玉に適した観葉植物の一例です。
ポトス
非常に丈夫で初心者でも育てやすい。光が少ない場所でも元気に育つ。
フィロデンドロン
光沢のある葉が美しいポトスの仲間。丈夫で育てやすいので苔玉との相性も良い。
シンゴニウム
爽やかな色合いの美しい葉が特徴で日陰でも育つ。苔玉を室内で楽しみたい方におすすめ。
テーブルヤシ
涼し気で繊細な葉を持つコンパクトプランツ。直射日光に当たると葉が傷みやすいため、室内で育てやすい。
苔玉に適した苔の種類は?
苔玉に使用する苔の種類も重要です。以下に適した苔の種類をいくつか紹介します。
- シノブゴケ:シノブゴケは苔玉に使用される代表的な苔です。美しい緑色で、保湿性が高く、管理が比較的簡単です。
- ホソバオキナゴケ:細かい葉が特徴で、苔玉に柔らかな質感を与えます。成長が早く、丈夫な苔です。
- ツルゴケ:低い位置で広がるように成長するため、苔玉の表面を覆うのに適しています。乾燥にも比較的強いです。
- ハイゴケ:ハイゴケは美しい緑色が特徴で、苔玉に豪華な質感を与えることができます。ただし、価格が高く、管理がやや難しい場合もあります
- アラハシラガゴケ:大きめの葉が特徴で、苔玉にボリュームを加えます。湿度を好みますが、直射日光には弱いです。
ケト土なしで作る!100均グッズを使った簡単な苔玉の作り方
苔玉を作るために必要な材料は、すべて100均で手に入ります。以下のアイテムを準備しましょう。
準備するもの
- 観葉植物:小さな観葉植物(300円ではなく100円のもの)
- 苔:乾燥苔やシート苔。水苔ではなくハイゴケやシート苔が良い
- 観葉植物用の土
- 排水口ネット:土を球状にするために使用
- テグスor糸:苔を固定するために使用
苔に水分を含ませておく
今回はビニール袋に苔を入れ、霧吹きで水を吹きかけて密封し1時間ほど吸水させました。
観葉植物を鉢から取り出し古い土を落す
まず、観葉植物をポットから取り出し、根を軽くほぐします。根が長い場合は、適度にカットしてコンパクトにしましょう。
排水口ネットに土を入れて縛る
排水口ネットの中に観葉植物の土を入れます。
袋の口を縛ったら、水分を十分に含ませて手のひらで球状に丸めます。
糸を使って苔を張り付ける
球状に丸めた土のまわりに、あらかじめ水分を含ませておいた苔を張り付けていきます。
苔の上から糸を巻き付け、剥がれないように留めていきましょう。
中に指を入れてスペースを作る
次に、苔玉の上部(排水口ネットの結び目)をカットし、中に指を入れて植物を受けるための隙間を作ります。
手を汚したくない場合は、使い捨てのビニール手袋があると便利です。
植物を植え付ける
指で広げたスペースに植物を植え付けていきます。
最後に手で軽く抑えて形を整えたら、飛び出している苔を軽くカットして綺麗にします。
たっぷり水やり
水を張った容器に苔玉を付け、空気が抜けるまで十分に吸水させます。
玉の芯まで水が行き渡ったら水から引き揚げ、しっかりと水気を切っておきます。
直射日光を避けた明るい場所で育てる
水やり後は直射日光を避けた明るい場所で育てましょう。
受け皿には適当な石(化粧石や軽石など)を敷いて、苔玉を浮かすようにすると風通しが確保できます。
日光不足や風通しの悪さが続くと、苔が茶色くなったりカビが生えたりしやすいので注意してください。
ケト土なしで作った苔玉のお手入れ方法
苔玉は適度な湿度と光が必要です。以下のポイントを守ってケアしましょう。
- 玉の芯が乾いたらたっぷり水やり:水やりは表面だけでなく、苔玉の芯まで水が行き届くようにしてください。霧吹きだけだと植物の根まで水が届かず、弱ってしまうことが多いです。春・秋なら2日~3日に1回、夏はほぼ毎日、冬は週1回程度の水やりが目安です。
- 室内なら窓際で育てる:直射日光を避け、明るい場所に置きます。日陰でも育つ観葉植物を選ぶと管理が楽になります。日光が足りないと苔が茶色くなったり、植物が弱る原因になります。
- 温度管理:苔玉は湿度が高い環境を好みます。エアコンの風が直接当たらない風通しの良い場所に置き、1日数回は霧吹きで保湿すると良いでしょう。
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苔玉はケト土なしでも作れる?100均でできる簡単な苔玉の作り方【まとめ】
苔玉はケト土なしでも、100均グッズで簡単に作ることができます。
観葉植物や苔の選び方、具体的な作り方を参考に、ぜひ自分だけの苔玉を作ってみてください。
苔玉は手軽にインテリアを彩る素敵なアイテムですので、挑戦してみる価値がありますよ。