フェイクグリーンの小さな枝葉を、丸い土台に重ねて作るリース。置き型のグリーンとは違い、輪の形を生かして壁に飾れるのが魅力です。
長い枝をそのまま一周させるより、小さな束に分けて配置すると、葉の向きやボリュームを整えやすくなります。
この記事では、市販のつる製リース土台に、人工の枝葉をワイヤーで巻き留める室内用の作り方を紹介します。
フェイクグリーンのリースに使う材料と道具
丸い形ができている、市販のリース土台を使う
初めて作るなら、つるなどを輪形に組んだ市販の土台を使うと、丸い形を作る工程から始めずに済みます。ここでは小さな室内飾りを想定し、直径20cm前後の土台を作例の目安にします。完成サイズは土台より葉の分だけ大きくなるため、飾る壁の幅と、周りの家具との距離も確認しましょう。
土台は、軽く持って形が崩れず、枝葉を巻き留める場所があるものを選びます。ひび、ほどけ、鋭い突起がないかを確認し、ワイヤーを掛けたときに崩れるような状態なら使わないでください。輪の表面に細かい凹凸がある場合は、葉を傷めずに配置できるかも見ておきます。
葉の大きさが違う人工枝を二種類ほど用意
枝葉は、輪の流れを作るものと、隙間を埋めるものを分けて考えます。たとえば、ユーカリのような丸い葉を主役にし、アイビーや小さな葉の枝を添える組み合わせです。同じ緑でも葉の大きさや形が違うと、少ない種類でも変化を付けられます。
最初から多くの種類を混ぜるより、二種類ほどで配置を考える方が、足りない部分を判断しやすくなります。濃い葉を多くすると輪の形が締まり、細かな葉を添えると縁の見え方が柔らかくなるなど、実際に並べて印象を確かめましょう。作例の植物名にこだわらず、手元の人工枝の形を見て選んでも構いません。
必要な量は、土台の直径、葉の密度、土台を見せるか隠すかで変わります。商品一本の長さだけでは決めにくいので、仮置きした状態で足りるかを確かめ、少し余る量を用意すると最後の隙間を整えやすくなります。高価な花材を一度に切り分けず、配置を決めながら使いましょう。
茎を束ねるワイヤーと、適合する工具を用意
固定には、花材の結束に使えるワイヤーを用意します。FloraCraftも、フローラルワイヤーを人工花材の固定などに使う資材として案内しています。葉先へ巻くのではなく、人工枝の茎とリース土台を一緒に巻き留める方法で使います。
ワイヤーを切る道具は、その太さと材質に対応するものを選びます。人工枝を切り分ける場合は、茎の内部に入った線材も切れる工具が必要です。普通のはさみで無理に切らず、工具に表示された切断能力を確認してください。作業台を保護する敷物、端を整えるペンチ、長さを測るものも用意しておくと進めやすくなります。
- 市販のつる製リース土台。
- 主役と補助にする人工の枝葉。
- 花材の固定に使えるワイヤー。
- 枝とワイヤーに適合するカッターやニッパー。
- ワイヤーの端を整えるためのペンチ。
- 寸法を測るもの、作業台を保護する敷物。
- 完成品を吊るすための、土台に取り付けられる資材。
切り分ける前に、輪の向きと完成サイズを決める
上下と、葉の流れる方向を決める
まず土台を平らな台へ置き、上にする位置を決めます。多少いびつな土台なら、どの向きが自然に見えるかを確認してください。吊り下げ部を後から付ける予定でも、上下を先に決めておくと、葉の広がりを考えやすくなります。
次に、枝葉を時計回りに重ねるか、反時計回りに重ねるかを決めます。一方向へ揃えて小束を重ねると、輪の流れが作りやすくなります。全部の葉を同じ向きにする必要はありませんが、大きな枝の流れをそろえてから、細かな葉の向きを調整しましょう。
土台を隠すか、少し見せるかを考える
土台をほぼ隠すリースは、緑の輪のボリュームが出ます。土台を一部見せると、軽やかな印象にしやすく、必要な花材も変わります。どちらが正解というより、飾る場所と手元の材料に合う形を決めましょう。
初めてなら、輪を一周する基本形を仮置きしてから、花材が足りるかを確認します。半円だけ覆うデザインへ変更することもできますが、この記事では輪形のリースを作る手順を中心に進めます。途中で花材を増やすより、最初の仮置きで完成の大きさを見ておくと、作業の見通しが立ちます。
中心の穴と、外側の広がりを残す
土台の内側へ葉を詰めすぎると、中央の穴が狭くなり、丸い輪より塊のように見えることがあります。仮置きでは、外周、内周、厚みをそれぞれ見ます。中央から土台が見える部分と、外側へ葉を広げる部分を分けて考えましょう。
完成後に扉へ飾る予定なら、開閉時に家具や壁へ当たらないかも確認します。ただし、この作り方は室内用です。雨や強い日差しを受ける屋外へ飾る場合は、花材と土台の屋外適合、取り付け方法を別に確かめる必要があります。
人工の枝葉を小束に分け、土台へ仮置きする
加工可能な茎を、使う部分ごとに分ける
花材の商品説明で、カットできる箇所を確認します。鉢から無理に枝を抜いたり、固定された幹を切ったりせず、加工できる単品の人工枝を使いましょう。天然木の枝と、ワイヤー入りの人工茎も同じ道具や曲げ方で扱えるとは限りません。
枝を切り分ける前に、土台へ当てて葉の広がりを見ます。小束には、葉の付いた部分だけでなく、巻き留めるための茎も残してください。葉のすぐ下で短く切りすぎると、ワイヤーを掛ける位置がなくなります。
▶フェイクグリーンの枝の切り方・曲げ方|加工できる部分を見分ける
主役の枝と、小さな葉を組み合わせる
主役になる枝を一本置き、その横へ細かな葉を添えて小束にします。ここでは、重ねたときに前の束の茎を次の束の葉で隠せる長さを考えます。束を大きくしすぎると土台へ沿いにくくなるので、最初は薄めに作って仮置きしてください。
小束を作る段階で強く結束しすぎず、配置に合わせて調整できるようにしておきます。葉の根元や接着部分へワイヤーが当たらないかを確認し、茎の部分をまとめます。葉をつかんで束を引っ張るより、茎を持って扱いましょう。
一周分を並べ、固定前に写真を撮る
土台の上へ小束を一方向に重ねて並べます。前の束の茎に、次の束の葉がかぶるように置くと、固定箇所を隠しやすくなります。全部を同じ厚みにするか、下側を少し厚くするかなど、全体を見ながら決めてください。
一周分を仮置きしたら、少し離れた位置から見ます。濃い葉が一か所へ集まっていないか、内側の穴が片側だけ狭くないかを確認しましょう。配置が決まったところで写真を撮っておくと、固定のために束を動かしても元の並びを確認できます。
小束の茎と土台をワイヤーで巻き留める

最初の束を、安定した位置に固定する
仮置きした束を一度脇へ置き、最初に付ける束を土台へ戻します。茎が土台に沿う位置を選び、葉の付け根ではなく、残した茎へワイヤーを掛けます。ワイヤーは小束の茎と土台を一緒に巻き、束が大きくずれない状態にします。
巻く回数やワイヤーの太さは、使う材料によって変わります。一定の回数なら必ず安全に固定できると考えず、軽く持ち上げたときに束が滑らないかを確認してください。締めすぎて人工茎の表面を切り込んだり、土台をつぶしたりしないようにします。
次の束で茎を隠しながら、同じ方向へ進める
二つ目の束は、最初の束の固定箇所を葉で覆うように重ねます。仮置きの写真を参考にし、輪の外側へ葉が出すぎないかも見ます。茎と土台をワイヤーで巻き留めたら、葉をつぶさずに形を整え、同じ向きで次の束を加えます。
固定を急いで一気に一周するより、数束ごとに全体を見る方が形を確認しやすくなります。隙間が気になっても、今の束を大きくするだけで対応せず、後から小さな枝を足す余地を残しましょう。厚い束を無理に締め付けると、輪の厚みが偏ることがあります。
最後の束は、最初の葉の下へ茎を収める
一周して最初の束に近づいたら、最後の束の茎を最初の束の葉の下へ収めます。葉を少し持ち上げ、茎が見えすぎない位置に固定してください。重なりの部分だけ極端に厚くなった場合は、最後の束の量や位置を調整します。
最初と最後のつなぎ目が完全に見えなくならなくても、ワイヤーや茎が目立たない形を目指せば十分です。小さな葉を追加する場合も、その葉を上から押し込むだけではなく、茎を土台へ固定できるかを確認しましょう。
ワイヤーの端を、外へ飛び出させない
固定が終わったら裏側も見て、ワイヤーの切り口が外へ出ていないかを確認します。端はペンチなど適合する道具で整え、指や壁に引っ掛かりにくい向きへ収めます。鋭い先端を指で押して隠さず、工具を使って扱ってください。
作業中に出た茎やワイヤーの切れ端は、その場でまとめて回収します。葉の間や作業台の下にも残っていないかを確認し、子どもやペットが触れないようにしてください。
隙間と輪の形を整え、吊り下げ部分を確認する
外周・内周・横からの厚みを順に見る
完成したリースを平らな台で確認します。正面の外周だけでなく、内側の穴が輪形に見えるか、横から見て片側だけ厚くなっていないかを見ましょう。主役の葉が裏返っていれば、調整可能な箇所を支えて少しずつ向きを整えます。
土台が見える隙間には、小さな枝を足せます。穴を埋めるために葉だけを引っ張って広げるより、補助の枝を茎ごと固定する方が、付け根へ力を掛けずに調整しやすくなります。すべての隙間を埋める必要はなく、葉の形が分かる余白も残してください。
吊り下げ用の部分は、土台へ取り付ける
吊り下げには、土台に取り付けられる資材を使います。葉や細い人工枝にひもを掛けて作品全体を支えないようにしてください。市販の土台に吊り下げ部が付いている場合は、用途と強度を確認し、追加した枝葉の重さにも対応するかを見ます。
壁側のフックも、リースの重量と壁の材質に合うものを選びます。賃貸住宅では、壁へ取り付ける方法が契約や設備の条件に合うかを確認してください。飾る前に低い位置で掛かり方を確かめ、リースが傾いたり、吊り下げ部分がずれたりしないかを見ます。
室内の、ぶつかりにくい場所へ飾る
飾る位置は、通路や扉の開閉で引っ掛からない場所を選びます。頭や手が触れやすい場所を避け、裏側のワイヤーが壁へ当たる場合は配置と仕上げを見直しましょう。直射日光、熱源の近くなど、人工枝の商品に向かない場所は避けます。
大きな作品や重い装飾を追加する場合は、同じ固定方法で十分とは限りません。初めては軽い枝葉の小さなリースから作り、土台と固定の状態を確認しながら楽しむ方が進めやすいでしょう。
手作りリースのお手入れと、しまうときの注意
ほこりは、枝の付け根を支えて軽く払う
飾った後も、人工の葉にはほこりが付きます。リースを下ろして低い台へ置き、商品の手入れ方法に合う柔らかな道具でほこりを取りましょう。輪全体を強く振ったり、葉を引っ張ったりせず、固定箇所のゆるみも一緒に確認します。
つる土台、金属ワイヤー、人工葉が組み合わさるため、完成品を丸ごと水洗いできるとは限りません。部位ごとの取り扱いを確認し、湿り気が残ったまま収納しないようにしてください。
表面の葉を押しつぶさない箱へ入れる
使わない季節は、リースの直径と厚みに合う箱へ収めます。表の葉を下にして重さを掛けず、土台を支える位置で保管しましょう。箱のふたが葉を押さえつける場合は、より厚みのある箱に変えます。
まとめ
フェイクグリーンのリースは、丸い土台に小束を一方向へ重ねると、形を整えやすくなります。まず仮置きで量と配置を決め、葉先ではなく茎と土台をワイヤーで巻き留めましょう。最後に内外の輪、隙間、裏側の端を確認します。吊り下げ部分も土台へ付け、重さに合うフックで室内へ飾り、掃除や収納で葉を押しつぶさないことが大切です。
