季節の造花を入れ替えたいけれど、しまっている間に花びらがつぶれたり、ほこりが付いたりしないか気になる。
使っていない花材が増えて、次に飾るときに探しにくい。
造花の収納は、こうした困りごとを減らすために、形と取り出し方から考えると整えやすくなります。
収納の基本は、汚れを落として乾いた状態にし、花の形を押しつぶさず、箱の中で動きすぎないように保管することです。
この記事では、単品の花材、花束、花器付きアレンジを分けて、箱の選び方としまう手順を紹介します。
※配送用の梱包をそのまま長期保管の正解と考えず、商品の取り扱いと収納場所に合わせて整えましょう。
造花をしまう前に、ほこりと部品の状態を確認

箱に入れる前に、軽いほこりを取り除く
飾っていた造花をそのまま箱へ入れると、葉や花びらのほこりも一緒にしまうことになります。まず商品の手入れ方法を確認し、柔らかな布やブラシなど、使える道具で表面のほこりを取り除きましょう。花びらが重なる場所は、花の付け根を支え、道具が引っ掛からないように少しずつ手入れします。
プリマの公式のお手入れ案内でも、人工植物の基本的な手入れはほこりの除去とし、水洗いに注意を促しています。収納前だからといって、すべての造花を丸洗いする必要はありません。水に弱い接着部分や、金属の軸がある商品も考えられるため、商品に合う方法を選んでください。
水分が残った状態ではしまわない
商品が水拭き可能な場合でも、拭いた直後に袋や箱へ入れず、表面と隙間に水分が残っていないかを確認します。花びらの重なり、茎の接合部、花器の内側などは見落としやすい場所です。乾燥方法に指定がある場合は、それに従い、熱を加えて急いで乾かさないようにしましょう。
保管用の箱や緩衝材も、濡れや汚れがないものを使います。以前使った段ボールや紙を再利用する際は、ほこり、油汚れ、におい、湿り気がないかを確認してください。造花がきれいでも、収納用品の状態が悪ければ、取り出したときに扱いにくくなることがあります。
葉の外れや花器の破損は、収納前に整理
落ちた花びらや葉を見つけたら、そのまま箱の底へ入れるより、部品を小さな容器へまとめ、商品名と外れた位置を控えます。次に取り出したときに、どの花材の部品か分からなくなるのを防ぎましょう。届いた直後の破損は、自己補修する前に購入先へ相談してください。
割れた花器や、折れて金属が露出した茎は、正常な花材と同じ扱いで収納しません。破片や鋭い部分が周囲の造花を傷める可能性があります。修理・交換の相談が必要なものは分け、使う予定の作品と区別して保管します。
収納箱は、花の広がりと花器の重さで選ぶ

花を入れる前に、箱の内寸を確認
箱を選ぶときは、造花の全長だけでなく、花の最も広い部分と高さを測ります。枝が細くても、花の頭は大きく広がっている場合があります。箱の外寸ではなく、ふたを閉めたときに使える内寸へ収まるかを確かめてください。
花びらを押しつぶせば入る大きさではなく、自然な形を保って収められる箱を選びます。箱へ入れるために茎を切ることは、後から同じ花器へ飾れなくなる可能性もあるので避けたいところです。調整可能な茎でも、折り曲げる回数を増やすより、長さに合う収納用品を考えましょう。
単品花材には、長さと厚みの余裕を
単品の花材は、花の部分が重なりすぎない長い箱や、仕切りを作れるケースが候補になります。同じ長さの茎でも、細い小花と大きな一輪の花では必要な空間が違います。花の頭を揃えて束ねると、一か所だけ厚くなることがあるため、向きを少しずらして収まりを確認します。
透明ケースなら中身を確認しやすく、紙箱なら光を遮りやすいなど、収納用品ごとの使い勝手もあります。どちらも、置く場所と取り出す頻度に合わせて考えましょう。透明だから窓辺でもよい、段ボールだから湿った場所でもよいという判断はしません。
花器付きアレンジは、底と重心を支える
花器付きの完成品は、花の頭だけでなく、器の重さを支えられる箱が必要です。器が箱の中で動けば、花や枝が壁やふたへ当たります。箱の底がたわまないか、持ち上げたときに抜けないかを確認し、元の花器を支える仕切りや付属品があれば、その役割を見ておきます。
購入時の箱や仕切りは、作品を収める形の参考になります。上の写真も、購入時に花器付きの造花を仕切りで収めた状態です。ただし、配送中の短時間の保護と、家庭で長期間しまう条件は同じではありません。汚れた資材は使わず、花を圧迫していないか、再び取り出しやすいかを確認して再利用します。
| しまうもの | 収納用品を選ぶポイント |
|---|---|
| 長い単品花材 | 茎を無理に折らず、全長と花の厚みが収まる |
| 花束・スワッグ | 花の広がりを保ち、束ねた根元が動きにくい |
| 花器付き完成品 | 器の重さを支え、花の上に余白がある |
| リース | 台座を支え、表面の花や飾りを押しつぶさない |
| 小さな余り花材 | 仕切りで分け、中身と寸法が分かる |
単品の造花と花束を、型崩れさせずにしまう手順
一本ずつ、花と茎の絡まりをほどく
使っていない単品花材は、まず床や低い作業台で種類と長さを分けます。絡んだ枝をまとめて引き抜かず、茎を支えながら一本ずつ取り出します。葉の裏や花びらの付け根が別の茎へ引っ掛かっていないかを見て、無理に引っ張らないようにしてください。
同じ品種をまとめると探しやすくなりますが、細い枝の上へ大きな花を重ねると形がつぶれることがあります。箱の中では、重さと厚みに合わせて位置を決めます。花の部分には、取り出すときに指を入れられる余裕も残しましょう。
花をぎゅっと包まず、形を保つための余白を作る
ほこりを避けるために覆いを使う場合は、花の形を押さえつけないものを選びます。細い袋へ無理に押し込み、口をきつく締めると、花びらや葉が折れた状態になりやすくなります。袋はほこり避け、箱は圧力から守る役割と分けて考えると、使い方を決めやすくなります。
薄紙などを使って区切る場合も、花の間に固く詰め込む必要はありません。花を押し上げたり、細い突起へ引っ掛かったりしないかを見ます。印刷のある紙や色移りが気になる資材を直接長く触れさせるのは避け、素材の相性が分からない場合は販売元へ確認してください。
花束は、結んだ根元と花の頭を別々に支える
花束を形のまま保存したい場合は、結び目をほどいて単品にしない方法を考えます。束ねた根元が箱の中で動かず、花の頭へ重さが掛からない向きに収めましょう。結び目をさらに強く締めて小さくするより、自然な広がりに合う箱を選ぶ方が、次に飾るときにも形を確認しやすくなります。
リボンや飾りは、花を引っ張らずに取り外せる構造なら分けて保管する方法もあります。接着されている飾りは無理に外さず、一体の作品として扱います。外した付属品には、どの花束に使うものか分かるようにメモを付けておきましょう。
箱のふたは、押し込まずに閉まるか確認
- 収納する造花のほこりと部品の状態を確認する。
- 花の広がりと全長に合う、清潔な箱を用意する。
- 単品花材や花束を、花の頭が圧迫されない向きに収める。
- 茎の絡まりと、重い花が下の花へ乗っていないかを確認する。
- ふたを押し付けず、自然に閉まるかを見る。
- 中身と向きが分かるラベルを付け、保管場所へ置く。
ふたが浮く場合は、花を押して収めるのではなく、入れ方か箱の大きさを変えます。箱の上へ別の荷物を載せる予定があるなら、内側の花を圧迫しない構造かも確認しましょう。柔らかな紙箱を一番下にして重い物を積む保管は避けます。
花器付きアレンジとリースは、作品の形を保って収納
完成品を、収納のためだけに分解しない
花器付きアレンジは、花材がスポンジや接着剤、人工水などで固定されていることがあります。花を抜けば小さくなるように見えても、元へ戻せる仕様とは限りません。収納のために花材を引き抜いたり、透明な素材をはがしたりせず、完成品の寸法に合う箱を使います。
花器を持って移動する際も、花や枝をつかまないようにします。ガラスや陶器の器は、ぶつけたり落としたりしない安定した場所で梱包してください。箱へ入れた後は、花の上部がふたへ当たらず、器が傾かないかを確認します。
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リースは、台座に重さが掛かるように収める
リースは、表面の花や飾りを下にして重さを掛けるより、台座を支える置き方を考えます。厚みのある作品は、平たい箱ではふたに当たる場合があります。直径と厚みの両方を確認し、飾りの先端に引っ掛からない余白を残してください。
吊り下げて保管する場合は、吊り下げ用の構造があり、その部分で作品を支えられるかを確認します。花の枝へひもを掛けて吊るすなど、装飾部分に重さを掛ける保管は避けましょう。ほこり避けの覆いも、表面をつぶさずに付けられるものを選びます。
重い器を重ねず、箱の向きを分かるようにする
花器付き作品の箱には、上になる向きや中身を記載しておくと、家族が動かすときにも扱いやすくなります。中が見えない箱は、空き箱と間違えて横倒しにされたり、上へ荷物を置かれたりしないように、収納用と分かる表示を付けます。
ガラス花器を含む重い箱は、取り出しやすい安定した場所へ置きます。高い棚へ片手で上げ下ろしするような保管を避け、重さを支えられる棚かも確認してください。収納中の作品だけでなく、取り出すときの動作を含めて置き場所を決めましょう。
保管場所は、日光・熱・湿り気と取り出しやすさで選ぶ
直射日光や暖房器具の近くを避ける
しまっている間も、商品の置き場所に関する注意事項は確認します。プリマの案内にも、直射日光や熱の当たる場所を避ける説明があります。窓際の透明ケースや、日差しの入る棚は、中の花材へ光が届くため、保管場所として適しているかを見直しましょう。
車内や熱がこもる場所へ長く置く収納も避けたいところです。季節の飾りだからといって、夏に高温になる場所へ春の造花をしまわないようにします。暖房器具や熱源の近くでは、箱や資材も含めて置き場所を考えてください。
湿った場所や、ぬれた物と分けてしまう
押し入れや収納庫を使う場合は、壁や床に湿り気がないか、雨の日に箱が湿らないかを確認します。水を使う清掃用品や、ぬれた布と同じ箱には入れません。収納場所に水分が残る問題があるなら、乾燥剤だけで解決しようとせず、まず保管場所を変えることを考えましょう。
乾燥剤を使う場合は、資材の説明どおりに扱い、花材へ直接触れさせない配置を確認します。どんな素材でも使えると決めつけず、商品の保管案内があればそれを優先します。薬剤や芳香剤も、香りを付けるために造花へ直接かけたり、一緒に密閉したりしないようにしましょう。
次に使う順番と、取り出すスペースを確保
季節ごとに使う造花なら、次に使うものを取り出しやすい位置へ置きます。年に一度しか使わない箱でも、その前にたくさんの荷物が積まれていると、花を傷めずに取り出すのが難しくなります。箱を開けられる場所と、全体を持ち出せる通路も残しておきましょう。
ラベルには、季節、花の種類、作品名、本数など、探すときに必要な情報だけ書きます。中身の写真を添える方法もあります。何をしまったかが分かれば、同じ花材を重複して買うことも減らしやすくなります。
取り出すときは、箱の中で無理に形を戻さない
一本ずつ取り出し、形と接合部を確認
次の季節に使うときは、箱を安定した場所へ置いて開けます。茎が絡んでいれば、葉先を持って引き抜かず、接合部を支えて一本ずつ取り出してください。花器付きの作品は、箱の仕切りを外してから器を支え、花の上部をつかんで持ち上げないようにします。
取り出したら、花びらの折れ、葉の外れ、茎の傷み、器のひびを見ます。メーカーが成形方法を案内している部分は、それに沿って少しずつ整えます。折れ目を伸ばすために、熱湯やドライヤーを自己判断で使わず、商品に合う直し方を確認しましょう。
収納方法を、取り出した状態から見直す
一部の花だけつぶれていたら、次にしまうときの重ね方や箱の厚みを見直します。ほこりが多ければ、ふたや覆いが隙間なく使えていたか、しまう前に手入れできていたかを確認しましょう。造花の形を保つ方法は、種類と収納場所に合わせて少しずつ整えると続けやすくなります。
まとめ
造花の収納は、ほこりを落とし、乾いた状態で形を保つことから始めましょう。花の広がりと全長に合う箱を選び、花びらを押しつぶさずに収めます。花器付き作品は器を支え、無理に分解しないことが大切です。日光や熱、湿り気を避ける場所へ保管し、ラベルで中身を分かるようにしておくと、次の季節にも取り出しやすくなります。

