造花の埃を取るのって面倒…。サッと水洗いしちゃって大丈夫…?
水やり不要、ストレスフリーで長く楽しめる造花ですが、放置していると葉や花びらに埃が溜まってしまいます。
エアダスターや布などでの掃除が基本ですが、「面倒だし水洗いでサッと済ませたい」という方も多いのではないでしょうか?
ただ、造花やフェイクグリーンを水洗いすると、型崩れや色褪せなどを引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
今回は、造花を水洗いする際の注意点や汚れが付着しにくくなる方法や選択肢について紹介します。
造花・フェイクグリーンの水洗いは基本NG!
造花やフェイクグリーンは非常に繊細なため、水洗いすることで型崩れ、色褪せを引き起こす可能性があります。
水洗いにより色褪せ、型崩れのリスクが高まる
室内用の造花・フェイクグリーンは、水洗いすることで色褪せや型崩れを起こす可能性が高いです。
水に濡れると本来の形状や色合いが変わってしまい、見た目が損なわれることがあります。
汚れの状態で掃除方法を選択する
- ふわっとした初期のホコリ:エアダスター、クイックルハンディが便利
- 時間の経ったベタつくホコリ:水を硬く絞った布で優しく拭い取る
ホコリは時間が経つと取れにくくなります。
お掃除も大事ですが、そもそもホコリが溜まりにくくするための対策も必要です。
造花・フェイクグリーンを水洗いする方法
比較的水に強い素材(ポリエステルやプラスチック等)を使った造花やフェイクグリーンであれば、以下の手順で水洗いしてみるのも良いでしょう。
ただし、造花の水洗いには型崩れや色褪せのリスクが伴うことを忘れないでください。
水洗いの手順
- 洗面器やバケツなど、造花が収まる容器に水を準備
- 水に濡れても問題の少ない素材(ポリエステルやプラスチック等)の造花を容器に入れ水に浸す
- やさしく汚れやほこりを取り除く。手でつかんで左右に揺すっても良い
- タオルやキッチンペーパーなどを使用し、造花の表面の水滴を優しく拭き取る
- 一度水洗いをしたら、しばらく陰干しして乾かす。直射日光を避けた日陰、風通しの良い場所で十分に乾燥させる
注意点
- 水洗いをする前に、造花の素材を確認する。耐水性のない素材(紙や布など)の場合、水洗いすることで劣化や変色が起こるため注意
- 水洗いをする際には、中性洗剤をぬるま湯で薄めたものを使用する。洗浄力の強い洗剤、ブラシなどで強く擦るのは避ける
汚れが付着しにくい造花・フェイクグリーンなら、光触媒加工がおすすめ
光触媒コーティングが施された造花・フェイクグリーンであれば、表面に汚れが付着しにくくお手入れが楽ちんです。
光触媒加工済み造花・フェイクグリーンの特徴
光触媒加工とは、光触媒材料(一般的には二酸化チタン)を表面にコーティングする技術です。
光触媒加工が施された造花には、以下のような特徴があります。
- 埃がつきにくい: 光触媒加工により静電気が発生しにくくなり、埃がつきにくくなる。少ない手入れで清潔な状態を保つことが可能
- 抗菌・抗ウイルス効果: 太陽光や照明光を受けることで酸化反応を引き起こし、細菌やウイルスを分解・除去する効果がある
- 消臭効果: 光触媒は悪臭の原因となる有機物質を分解するため、消臭効果も期待できる
- 空気清浄効果: 光触媒は有害物質(例:ホルムアルデヒドなど)を分解する効果を持つため、室内の空気質が向上する
表面に付着した汚れを分解、付着しにくくする
光触媒材料が光を吸収すると、表面で活性酸素種(ヒドロキシラジカルやスーパーオキシドイオン)が生成されます。
これらの活性酸素種は、有機物質や微生物を分解する能力を持っているため、造花の表面に付着した汚れは、光が当たることで分解されます。
結果、造花の表面にホコリや汚れが溜まりにくくなるのです。
光が無くても空気清浄・防汚効果を発揮する「無光触媒」もある
光触媒は日光や照明光に反応して消臭・抗菌・防汚などの効果を発揮しますが、光が無くてもこれらの効果を発揮する「無光触媒」もあります。
薄暗く埃っぽくなりがちな寝室に飾るなら、無光触媒加工の施された造花・フェイクグリーンも機能的でおすすめです。
無光触媒加工済み商品には、CT触媒やSC触媒などと記載されていることが多い
造花・フェイクグリーンに汚れやホコリを付着しにくくする方法
造花・フェイクグリーンに汚れやホコリを付着しにくくするためには、以下のポイントに気を付けて管理しましょう。
ホコリは早い段階で取っておく
- 造花にはホコリがつきやすいので、定期的にお手入れをしましょう。
- ハタキや柔らかい布を使って優しくふき取ると良いです。
- ホコリが取りにくい場合は、エアーダスタースプレーを使って吹き飛ばすこともできます。
使わない布製品(服やタオル類など)は片付ける
しばらく着ない服を室内にかけっぱなしにしていませんか?
服は長期間放置され続けていると繊維が劣化し、それが室内のホコリの一部になることがあります。
布団のある部屋に飾るならこまめにホコリを取る
布団のある部屋に造花やフェイクグリーンを飾っていると、どうしてもホコリや汚れが溜まりやすいです。
布団は頻繁に使用されるため、繊維が摩耗して微細な繊維片が発生しやすく、これがホコリの一部になります。
汚れが付着しにくい光触媒加工済みの商品を選ぶ
頻繁にお手入れするのが面倒という場合、汚れやホコリが付着しにくい光触媒加工済みの造花やフェイクグリーンを選ぶのも効果的です。
まったくお手入れが要らないという訳ではありませんが、通常の造花に比べると汚れが付着しにくくお手入れの手間を省くことができます。
造花の水洗いに関するよくある質問
造花・フェイクグリーンは、水に濡れると何が起こるの?
造花やフェイクグリーンのほとんどは水に弱く、水に濡れると形や色合いが変わり、型崩れや変色の恐れがあります。
また、長時間乾かないと気になるのがカビの発生です。
ただ、屋外用やウォータープルーフ加工された造花は水による影響を受けにくいです。
ドライヤーの冷風機能で埃を飛ばすのはok?
造花の表面のホコリはドライヤの冷風で取り除くこともできます。
- ドライヤーを冷風に設定し、弱めの風量でホコリを吹き飛ばす
- 花の表面を均等に吹き飛ばすように注意
- ホコリが付いている部分に重点的にドライヤーをかける
造花の水洗いはどのようにすれば良いの?
造花の水洗いは、洗面器やバケツに水を張り、そこに造花を入れて優しく手で洗う方法です。
洗った後は十分に水分を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させることが大切です。
水洗い以外に造花のお手入れにはどんな方法がある?
ブラシを使ってホコリを払い落とすほか、ドライヤーやエアダスター、ブロワーなどで造花を優しく吹き飛ばすこともできます。
クイックルハンディも便利です。
定期的にお手入れすることで、造花を長く美しく保てます。
造花の水洗いは基本NG!汚れが付きにくくなる方法と選択肢【まとめ】
- 造花やフェイクグリーンは非常に繊細。水やりは基本おすすめしない
- 水洗いすることで型崩れや色褪せを起こすリスクが高くなる
- 時間の経過した埃はべとついてとれにくい。その場合は硬く絞った布で優しく拭き取る。どうしても汚れが取れないなら水洗いも検討(ただし素材を確認してから。ポリエステルなら水洗いでもそこそこは耐えられる)
- 汚れが付着しにくい造花、フェイクグリーンが欲しいなら、防汚効果を持つ光触媒加工がおすすめ
- 造花やフェイクグリーンに汚れやホコリが付かないようにするためには、使っていない服やタオルを片付けること、布団のある部屋に飾らないこと等が効果的