遠方のお墓へ頻繁に通えない、夏場はお花がすぐに傷んでしまう。そんな理由で、お墓に造花を供えたいと考える方もいるのではないでしょうか。
この記事では、墓地で確認すること、屋外用の造花を選ぶポイント、供えた後の手入れを紹介します。
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お墓に造花を供える前に確認すること

墓地・霊園・寺院の決まりを確認する
墓地の管理事務所や寺院へ、造花を花筒に供えてよいか、置いたままにしてよいかを確認します。個別のお墓と、合同墓・合祀施設・樹木葬などでは、お供えできる場所や扱いが異なる場合があります。
たとえば京都霊園の合祀供養施設の利用規定には、供養台の花や供物を持ち帰るよう定めた説明があります。このような施設の決まりを、別の個別墓にもそのまま当てはめることはできません。自分が利用する区画の案内を確認することが大切です。
「近くのお墓で造花を見た」という理由だけで、使用や放置が認められていると判断しないでください。取り外しや清掃の扱い、指定の花立てがあるかなども一緒に確認しておくと安心です。
家族が大切にしている供え方も相談する
管理上は使えても、家族が生花を供えることを大切にしている場合があります。誰が交換するのか、どの時期に生花を持参するのかを含めて相談しましょう。宗派や寺院ごとの供え方が気になるときは、菩提寺へ具体的に尋ねてください。
造花か生花かだけで、供養する気持ちの強さを決める必要はありません。ただし、記事や通販の商品説明だけを根拠に、どのお墓でも同じ供え方でよいと断定することは避けましょう。
花筒と設置場所の寸法を測る
花筒の内径と深さ、左右の間隔、花が広がってよい範囲を確認します。造花の表示寸法は、茎を含む全長や花束を広げた幅など、測り方が異なる場合があります。現地の寸法と、商品の寸法の意味を照らし合わせてください。
大きすぎる花束は風を受けやすく、隣の区画や通路へはみ出すこともあります。茎の束が太くて入らない、底まで届かず抜けやすいといった問題を防ぐため、見た目だけで選ばないようにします。
屋外用の造花を選び、風雨と劣化に備える

「仏花用」と「屋外対応」は別に確認する
仏花として販売されていても、室内の仏壇向けであれば雨や日差しに対応しているとは限りません。商品説明に屋外使用の可否が書かれているか、花びら・葉・茎・接着部分を含めて確認しましょう。人工の花だから濡れても傷まないとは限りません。
造花メーカーのアスカ商会も、一般的な造花は屋内向けで、屋外では紫外線による退色や雨風による破損などが課題になると説明しています。屋外対応の表示がある製品でも、使用条件や保証の範囲は商品ごとに確認してください。
加工の名前だけで耐久性を決めない
UV加工や耐候性の表示があっても、色が変わらないことや、強風で飛ばないことを無期限に保証するものではありません。長期間の設置に対応しているか、雨ざらしで使えるか、金属部分に注意が必要かを販売元へ確認します。
用途が不明な場合は、屋外適合の確認できるものに替えるか、参拝後に持ち帰る使い方を考えましょう。造花へ防水スプレーを吹けばすべて屋外用になる、という扱いは避けます。素材との適合や色の変化が分からない加工を自己判断で追加しないことも大切です。
飛散しにくい大きさと固定方法を選ぶ
花筒にしっかり収まる茎の長さを選び、花束を必要以上に大きく広げないようにします。風の強い場所では、花や葉が茎から外れやすくないか、全体が抜けないかも確認してください。
固定具を使う場合は、花筒と造花に合うものを選び、墓地の管理者へ使用できるか確認します。墓石に穴を開ける、接着剤で直接貼る、通路へ針金を突き出すなどの方法は避けましょう。固定が確認できないときや、強風が予想されるときは、持ち帰る方が安全な場合があります。
造花でも花筒と周囲の掃除は必要
造花そのものに生け水は必要ありませんが、雨水が花筒へたまる場合があります。参拝時には、花筒の汚れやたまった水、周囲に落ちた葉や花びらを確認し、墓地の案内に沿って掃除します。造花を入れたことで手入れが完全になくなるわけではありません。
洗える素材か分からない場合は、水へ浸したり洗剤を使ったりせず、商品の方法に従って汚れを落とします。濡れたまま収納すると傷みの原因になることがあるため、持ち帰る際も状態を確認してください。
色あせ・外れ・サビを見て交換する
造花の交換時期を一律に決めることはできません。日差し、雨、風、素材などで傷み方が変わります。参拝のたびに、花色の変化、葉や花の脱落、茎の折れ、ワイヤーの露出、金属部分のサビなどを点検しましょう。
見た目が大きく傷んだものや、部品が落ちるものは交換を考えます。台風などの後に散乱していないか確認できる体制も必要です。遠方に住んでいる場合は、親族や管理サービスなど、誰が確認するかを先に決めておくと、置いたままになるのを防げます。
交換した造花や取り外した部品は、墓地の分別・持ち帰りの案内に従って処理してください。
まとめ
お墓に造花を供えるときは、墓地や寺院の決まりと家族の考え方を確認してから選びます。仏花用でも屋外対応とは限らないため、雨・紫外線・風への仕様と花筒の寸法を確認しましょう。造花も点検と掃除は必要です。部品の外れ、色あせ、サビなどを見て交換し、固定できない場合や持ち帰りが必要な施設では、置いたままにしないことが大切です。

